「レッドクリフ Part2」完成披露 金城武ら舞台挨拶
“赤壁の戦い”クライマックス 長江の水上戦 壮大なスケールで
遠海安2009/02/06
中国・三国志の“赤壁の戦い”を描く歴史大作「レッドクリフ Part2」(4月10日公開)の完成披露試写会が2月5日、東京・六本木などで開かれ、俳優の金城武、林志玲(リン・チーリン)、テーマ曲を歌った歌手のalan、呉宇森(ジョン・ウー)監督が舞台挨拶した。金城武は自ら演じる諸葛孔明が「10万本の矢を集めるシーンが見どころ」と語った。
「レッドクリフ Part2」完成披露舞台挨拶に参加した(右から)リン・チーリン、ジョン・ウー監督、金城武、alan
=東京・六本木で2月5日、筆者撮影
中国・三国志の“赤壁の戦い”を描く歴史大作「レッドクリフ Part2」(4月10日公開)の完成披露試写会が2月5日、東京・六本木などで開かれ、俳優の金城武、林志玲(リン・チーリン)、テーマ曲を歌った歌手のalan、呉宇森(ジョン・ウー)監督が舞台挨拶した。金城武は自ら演じる諸葛孔明が「10万本の矢を集めるシーンが見どころ」と語った。
諸葛孔明を演じた金城武。「レッドクリフ Part1」の大ヒットに「すごくうれしい」と笑顔=同
昨年11月に公開された二部作の前編「レッドクリフ Part1」は、日本国内で観客動員数約400万人、興行収入50億円を突破するヒットを記録した。諸葛孔明を演じた金城武は「率直にすごくうれしい。企画から(完成まで)3年以上かかった。(スタッフら)みんなの流した汗、かかった時間を思うと、多くの人が見てくれてうれしい」と喜びを語った。
また、梁朝偉(トニー・レオン)演じる呉の武将・周瑜の妻・小喬を演じたリン・チーリンは、日本語で「日本の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。「日本でもよく知られている三国志。多くの人に見てもらえたことは、とても栄誉なこと。監督のためにもうれしい」と笑顔で話した。
「レッドクリフ Part2」では、赤壁の戦いのクライマックス・長江での水上戦がメーンとなる。ウー監督は「黒澤明監督の『七人の侍』からヒントを得た。俳優たちにも『七人の侍のエンディングを参考に』と指示した」と語り、「ハリウッドで映画を作る時も、銃撃シーンを撮る時も、私は黒澤映画を参考にしている。緊迫した戦いの中でも、登場人物の人間性がしっかり描かれているからだ」と賛辞を送った。
ヒロイン・小喬を演じたリン・チーリン。「小喬は柔らかく力強い、水のような女性」=同
さらに、金城武は思い入れのあるシーンとして「諸葛孔明が知恵をめぐらせ、10万本の矢を集める場面」を挙げ、「現場では実際に矢が飛んできたが、孔明役なので冷静な表情をしなければならなかった。孔明の持つ繊細さ、ユーモアもよく描かれていると思う」と話した。
また、リン・チーリンは、小喬について「柔らかく力強い、水のような女性」と日本語で説明。「監督には『とにかくリアルで、自然であってほしい』と言われた。小喬の心に近づくように演じた。見る人にも分かってもらえるのでは」と語っていた。
「レッドクリフ Part2」(2009年、米国・中国・日本・台湾・韓国)
監督:呉宇森(ジョン・ウー)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武、張震(チャン・チェン)、林志玲(リン・チーリン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、中村獅童(特別出演)
4月10日、日劇1ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイト、予告編サイトまで。
http://www.cinema.janjan.jp/0902/0902060941/1.php