【完成披露舞台挨拶】
冒険活劇「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」が完成!
主演の金城武や松たか子、仲村トオルらが、愉快な現場をトーク
左が「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」に主演した金城武。演じるのは、怪人二十面相に仕立て上げられた、サーカスの曲芸師・平吉役だ。右がヒロイン葉子役の松たか子。金城は「作品を見て、本当にうれしくなりました」と仕上がりにはご満悦な様子だった
左から・明智小五郎役の仲村トオル、小五郎の助手・小林芳雄役の本郷奏多、浪越警部役の益岡徹。仲村トオルは、ことあるごとにギャグを連打し、会場の笑いをさらっていた
左から・メガホンをとった佐藤嗣麻子監督、源治(國村隼)の妻で元天才詐欺師の菊子役の高島礼子、天才からくし師・源治役の國村隼。それぞれが楽しかった現場のエピソードを暴露し、舞台挨拶は大いに盛り上がった
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いちばん左が、エグゼクティブ・プロデューサーであるROBOTの阿部秀司、いちばん右がもうひとりのエグゼクティブ・プロデューサー、日本テレビの奥田誠治。左上にいるのが、ワイヤーで降り立った怪人二十面相
サーカス団の曲芸師・平吉(金城武)は、ある紳士から奇妙な依頼を受ける。それは、名探偵・明智小五郎(仲村トオル)と大財閥の令嬢・葉子(松たか子)の結納式を密かに撮影しろというものだった。でも実はそれは、怪人二十面相が仕掛けたワナだった!
■「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」は12月20日(土)より全国東宝系にてロードショー
[c]2008「K-20」製作委員会
【STAFF&CAST】
エグゼクティブ・プロデューサー:阿部秀司 奥田誠治 監督・脚本:佐藤嗣麻子 原作:北村想 音楽:佐藤直紀 出演:金城武 松たか子 仲村トオル 國村隼 高島礼子 本郷奏多 今井悠貴 益岡徹 鹿賀丈史(2008東宝)137分
「やっとこの日が来てうれしいです。
作品のネタばれだけはご勘弁を!」
(金城武)
劇作家・北村想の小説「怪人二十面相・伝」を、金城武主演で映画化した「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」。江戸川乱歩が生み出した「怪人二十面相」は今でも大怪盗のアイコンだが、北村想はこの設定に斬新なアレンジをし、新たなダーク・ヒーローを作り上げた。
金城が演じるのは、図らずしも怪人二十面相に仕立て上げられた、サーカスの曲芸師・平吉。彼が類まれな身体能力を駆使して、自分を陥れた本物の怪人二十面相と対峙していく。名探偵・明智小五郎などのおなじみのキャラも登場するが、オリジナル版とは少し設定が異なっていたり、最後にあっと驚く展開もあったりするから面白い! また、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズを手がけた製作プロダクションROBOTと日本テレビのスタッフが手がけたVFX映像も見ごたえたっぷりの作品に完成した。
11月26日(水)、「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」の完成披露舞台挨拶で、金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼、高島礼子、本郷奏多、益岡徹、佐藤嗣麻子監督、エグゼクティブ・プロデューサーのふたり・ROBOTの阿部秀司と日本テレビの奥田誠治が登壇した。
まずは、暗転した舞台に「K20」という大きなネオンのセットが点滅。怪人二十面相がスポットライトを浴びながら頭上から華麗に舞い降りる! その後彼がマントを翻した瞬間にスモークが噴射され、なんと金城武に早変わり、「おお!」と会場からは歓声が。その後、ゲスト陣が勢ぞろいして舞台挨拶がスタート。
主人公である曲芸師・平吉役の金城武は笑顔でご挨拶。
「やっとこの日が来てうれしいです。作品のネタばれだけはご勘弁を!」と念を押した。
撮影中のエピソードでは、共演者とのおちゃめなエピソードを披露。
「初日にウエディングドレス姿の松さんをおんぶするというシーンがあって。僕はケガしてて足が悪かったので吹き替えでって感じでしたが、松さんは本人がされると聞いたので、『僕、自分でやります!』と言いました。やっぱ、花嫁姿の松さんですから、自分でやらないと(会場・爆笑)」
松たか子の役柄は、探偵・明智小五郎の婚約者・葉子役。金城の言葉を受けてこう語った。
「すみませんでした(苦笑)。でも、最初にそのシーンがあったので、もう隠すものがないって感じで。『こんな感じです、私って』と見せられたので、そこで関係性が作れてよかったです。これで何かあったら、責任もってケアさせていただきます(笑)」
「投げたケーキをキャッチするシーンで
染之助・染太郎のような芸を見せられました」
(仲村トオル)
平吉の相棒で天才からくり師を演じた國村隼は、金城のおふざけエピソードを披露。
「クランクアップの日のシリアスなシーンで、大きな部屋で僕が箱からあるものを出して平吉に見せるというシーンがあって。そしたらそのシーンの撮影後、彼から『今の、もう1テイクやってくれませんか?』と言われて。それでもう1回やったら、箱の中からイルカが……、あのお風呂とかでポコポコカタカタ鳴るヤツが出てきて……(会場・大爆笑)」
金城は「いっしょに時間を過ごせたのが楽しくて、笑わせたいなと思ってたんです(笑)」とコメント。どうやら佐藤監督は知らなかったようで。
「金城くん、『もう1テイクやらせてください』なんて言ったことがなかったのでびっくりして。(それを見たときは)口が開いたまま、ポカンとしてしまい、カットをかけるのも忘れてました(会場・大爆笑)」
明智小五郎役の仲村トオルもギャグを交えてトーク!
「明智小五郎、“小さい五郎”ということで、小さくまとまらないように、大きくなりすぎないようにバランスを考えて演じました(会場・“小”爆笑……)。あ、大きな会場なので、あっためようとしましたが、逆にクールダウンさせてしまいましたね(会場・無事大爆笑)」
撮影エピソードでは、松たか子との共演シーンを挙げた。
「松さんが投げたケーキをうまくキャッチするというシーンですね。何度もやって、まるで往年の染之助・染太郎のような芸を見せられたのではないかと思われます(会場・爆笑)」
「冗談ばかり言ってた現場で本当に楽しかったです。最高でした!」と佐藤監督が語ったが、現場だけではなく、舞台挨拶も終始笑いが絶えなかった。チームワークの良さは、そのまま作品のテンポにも反映されている。金城は最後のメッセージとして「めちゃくちゃ面白いです。存分に楽しんでください」と元気に締めくくった!
(取材・文卅MovieWalker山崎伸子)
http://www.walkerplus.com/tokyo/ ... ort/report6282.html