http://www.25ans.jp/fashion/interview/may11_0426/week1/01
異色コメディで共演!
竹野内 豊さんと水川あさみさんにインタビュー
さまざまなジャンルの最前線で活躍し、私たちを魅了するあの人に接近! 今回は、異色のコメディ映画で夫婦役として初共演した、竹野内豊さんと水川あさみさんが登場です。
竹野内 豊さん×水川あさみさんが語る“夫婦像”
最近、硬派な作品への出演が続いていた竹野内豊さん。日本を代表する二枚目の彼が、若手実力派女優・水川あさみさんと組んで初のコメディ映画に挑戦、新しい顔を見せてくれると話題なのが、『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』。クールな竹野内さんを、まさかのハチマキ姿にしてしまう旅行に出発させたのは……。
「以前、映画『さまよう刃』でご一緒したプロデューサーが、いつもとは違う竹野内豊をお客さんも観たいのでは?と誘ってくださって。それは自分自身がいちばん望んでいることなので、とても嬉しかったです」
竹野内さんと初共演の水川さんは、「私も竹野内さんには、二枚目でクールなイメージがありましたが、実際はすごく優しくてゆっくり、のんびりした方。映画の役と共通している部分がたくさんありましたね」。
ふたりは、新婚なのに早くも倦怠期という夫婦役。スーパーでもらった“地獄ツアー”のチラシに興味をもって出かけると、そこは一風変わった地獄。ありえない世界が次々と展開されながらも、観終わった後は心が温まっているという不思議な映画だ。その魅力について、竹野内さんは、「普通なら地獄イコール悪いことをした人が罰せられる、恐ろしい場所というイメージですよね。それが本作では、過去に置き忘れてきた何かを、再確認したり取り返せる場所として描いているところがとてもいいと思っています。それと、この夫婦は、たわいのない会話を延々と続けるのですが、その膨大な台詞には実は深い意味があって、説明的な台詞が一切ないのに、人物の人となりや気持ちの変化がちゃんと描かれています。原作者で脚本も書いた前田司郎さんの、言葉遣いの素晴らしさを感じますね」。
水川さんはこの夫婦の魅力を、「現実にありえないことが起きても動じないで、日常の一部のように受け入れます。普通なら逃げ出すようなことも、好奇心のほうが勝ってチャレンジしちゃう。そんな夫婦関係が素敵。ふたりのように悪いところもいいところもすべてわかったうえで結婚するのもいいな、と思います」。
この、倦怠期だけれどなんだかいい感じ、な長年のカップルを演じるにあたり竹野内さんは、「演技プランなどは全然なくて、ふたりでいつも関係ない話ばかりして楽しかったです。意識しなくても、夫婦として相手を理解しようという気持ちがお互いのなかにあって、それが自然と空気感として出たのかな、と僕は勝手に思っているんですけれど(笑)」。
たけのうち・ゆたか●1971年、東京都生まれ。’94年ドラマでデビュー。2001年に主演を務めた映画『冷静と情熱のあいだ』で第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞。幅広い役柄をこなす、日本を代表する俳優としての地位を不動のものにしている。現在、ドラマ『BOSS』の2nd シーズン(フジテレビ系木曜22時)に出演中

みずかわ・あさみ●1983年、大阪府出身。’96年、旭化成のCMでデビュー。2001年にミス東京ウォーカーに選ばれ、映画『仄暗い水の底から』に出演、注目を集める。多彩な魅力で、シリアスな役からコミカルなものまで演じ分ける女優として、男女を問わず多くのファンをもつ。現在、NHK大河ドラマ『江∼姫たちの戦国』に「初」役で出演中